シルクを洗濯機で洗うとどうなるの?

繊維の女王と言われるシルク。

その高級感、肌触りに憧れて、シルクが欲しいと思っても、洗濯が難しい、そう考えて、シルクの使用を躊躇ってしまう・・・

自宅の洗濯機で気軽に洗えるのであれば、シルクを使いたいけど・・・。

きっと、そう考える方も多いはず。

シルクは自宅の洗濯機で洗えるのでしょうか。

答えは・・・

シルクはほとんどの生地がご自宅の洗濯機で洗えます。

では、どんなシルクが洗えて、どんなシルクが洗えないのか、みていきましょう。

洗濯機で洗えないシルク

まずは、洗濯機で洗えないシルク、洗ったらダメにしてしまうであろう可能性が非常に高いシルクの種類からお伝えします。

絶対に自宅の洗濯機で洗わない方がよいものは、高級な生糸を使用した高級な着物、ネクタイ、羽二重などです。どれも外装用ですね。これらは専門家に依頼しましょう。

何十万円もする高級ブランドのシルクサテンのブラウスなども、余程、手入れに自信がなければ、専門家に依頼した方が無難です。

これら高級シルク製品はジャブジャブ洗うようなものではありません。洗えば必ず生地は痛みますし、もともとの風合いは損なわれていきます。

これら高級シルク商品は日々の手入れによってその品質を保ち、どうしてもという時だけは専門家に依頼するようにしましょう。

シルクのクリーニングはどこに頼んだらいいの?

洗濯機で洗えるシルク

一方で、洗濯機で洗えるシルクがあります。

それは、近年、日本でも流通するようになった「絹紡糸」を使ったシルクニット素材の下着などです。

絹紡糸を編んだ生地で少し光沢があり、伸縮性も通気性にも優れるシルクニット生地。 シルク天竺とも言われる

絹紡糸は生糸を繭から取り出した後に残る残糸(短繊維)や良質な生糸が作れない繭を紡績(つむいで作る)して作られた絹糸です。

近年、中国では安定してシルクの生産が行えるようになりました。そこで、繭から生糸を取り出した後に残る大量の副産物の絹紡糸で編まれたニット素材が流通するようになりました。

生糸から作られるシルクサテンのような光沢はなく、伸縮性があり、とても扱いやすいものですが、素材自体は繭に間違いありません。

肌に一番近くすぐに汚れてしまう下着類が最も気軽に洗濯機で洗えます。これは本当に嬉しいことですね。

おすすめの絹紡糸のシルクインナー

また、シルクサテン生地も実は洗濯機で洗えます。

中国ではシルクは高級品に違いありませんが、夏になると多くの人がシルクのブラウスやスカートなどを着用します。もちろん洗濯は自宅で手洗いか、洗濯機です。

日本人はどうしてもシルク=絹=高級着物や帯、といった認識も強いので、自宅では洗えないと思ってしまいますが、近年はシルク専用洗剤も多数販売されており、誰もが自宅で気軽にシルクを洗うことができます。

おすすめのシルク専用洗剤

しかしながら、いくつかの注意点があります。

まずは、必ずネットに入れて、ドライコースを使用してください。

シルクは摩擦に弱く、さらに生地もとても繊細なので、洗濯機内で他の洗濯物と絡まったり、擦れたりすると必ず痛み、その痛みはとても目立ちます。縫い目が裂けてしまうこともあります。

そして、洗濯洗剤はシルク専用のものを使用しましょう。

漂白剤は決して使用しないようにしてください。

また、シルクは染料の浸透度が高いため、異なる色の濃い生地と一緒に洗うと色移りしてしまいます。

洗う時は、同じ色のものと一緒に洗う、または、単体で洗うなど注意しましょう。

以上がシルクをご自宅で選択する際の注意点になります。

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